表面処理・めっきに関するよくある質問

アルミ表面処理・めっき.comを運営する浅下鍍金では様々な表面処理・めっきに関するご質問を多数いただいてきました。下記では、当社にいただいたよくある質問に対する回答例を掲載しています。お問い合わせいただく際、よろしければ下記もご覧ください。

硬質アルマイトと、通常のアルマイト処理の違いは何がありますか?
硬質アルマイトと通常のアルマイト処理の主な違いは以下の点が挙げられます。

硬度・耐摩耗性:硬質アルマイトは、通常のアルマイト処理よりも硬く、耐摩耗性に優れています。これは、硬質アルマイト処理では、より厚く緻密な酸化皮膜を形成するためです。

膜厚:硬質アルマイトの膜厚は、通常のアルマイト処理よりも厚くなります。一般的に、硬質アルマイトの膜厚は50μm程度ですが、通常のアルマイト処理では10μm程度です。

処理条件:硬質アルマイト処理では、通常のアルマイト処理よりも低い温度(0℃近く)で電解処理を行います。

用途:硬質アルマイトは、耐摩耗性や強度が求められる部品に用いられます。例えば、自動車や航空機の部品、機械部品、工具などに使用されます。一方、通常のアルマイト処理は、装飾性や耐食性を目的として、建築材料、日用品、電子機器などに使用されます。
アルミの表面処理にはどのような種類がありますか?
アルミの表面処理は、素材の特性を活かしながら、耐食性、耐摩耗性、装飾性などを向上させるために欠かせません。塗装以外の処理方法には、大きく分けて「アルマイト処理」と「化成処理」の2種類があります。

アルマイト処理は、電気を用いて人工的に酸化皮膜を生成する方法です。この皮膜は硬度が高く、耐食性、耐摩耗性に優れています。また、着色も可能で、装飾性にも富んでいます。

一方、化成処理は、薬品を使って化学的に皮膜を作る方法です。アルマイト処理に比べると皮膜は薄いですが、複雑な形状にも対応しやすく、コストを抑えられるのが特徴です。

その他にも、メッキ処理や研磨処理など、様々な表面処理方法があります。用途や目的に合わせて最適な処理方法を選択することが重要です。